突然ですが、私がIBSだった頃の話をします。
IBSだったときは、毎日、1日に何度も、「過敏性腸症候群 直し方」で検索していました。
今、久しぶりにこの文字をうっていて、あっているかな?と思ったことに驚いています。
私は今、大学三年生の女子大生です。
私がこの症状になったのは、中学二年生の最初でした。
クラスの後ろの席の男の子が最初はよろしくって言ってくれたのに、この症状が出てきてから後ろが怖くて振り向くことが出来なくなりました。
わざと椅子を蹴られたり、席を離されたりしました。
吹奏楽部の後輩からも悪く言われていることは感じていました。
多分この頃からは自意識過剰で被害妄想をする人間になっていたと思います。
周りの人のどんな行動も自分を否定するものに感じていました。
自分は、人に迷惑をかける人間ではない「怪物」なのだと思うようになりました。自分は人間じゃないという暗示を毎日お風呂場でかけ続けていました。
受験の時は、本当に他の学生に迷惑だと感じ、休みたいと何度も思いましたが、
休んだら自分が臭いの元だとバレてしまうことが怖く、休むことが出来ませんでした。
他の人がくじでやる席替えシステムで、先生に頼んで席を後ろにしてもらって、
それがバレるのが怖くてビクビクしていました。
親に高額のサプリやショーツを買ってもらって申し訳なく感じました。
毎日、「死にたい、辛い」という言葉をノートに書き殴って家を出ていました。
ガスの元が唾液だと思い、唾液をのみこまず洗面所で吐き出して、口の中にティッシュを詰めていました。
中学の頃が一番ひどかったのですが、高校三年生まで症状は続きました。
ずっと希望をもつことが出来ませんでした。自分がいつ虐められるだろうと心配していました。毎日ツイッターや2ちゃんねるを症状名で検索してみると、この症状は一生治らないという情報が蔓延していてました。
今、私は大学三年生です。大学に入ってから、少人数のクラスが少ないこともあり、この症状が出ること、大講義で後ろに人が座って気になることはほぼなくなりました。
この症状が昔自分に出ていたことを思い出すこともなくなりました。
原因は、周囲の環境によるストレスだと思います。また、この症状があることがさらにストレスになっていたと思います。
怪物だと思い続けていた私にも大学に入ってから彼氏が出来て、自信がつくようになりました。
症状が酷かった中学の友達とは距離を置いていましたが、最近飲みに行き、楽しいと感じました。私がIBSであったことを何か覚えている友人は一人もいませんでした。
私は今他の人と同じように就職活動をして、同じことで悩んでいます。それが出来ています。昔のように四六時中何かに悩まされていることはありません。
人の痛みがわかる人間になったと思います。こういった経験は誰でもできるものではないです。同世代の何倍も生きる力がつきました。
また、自分は優しい良い人だということを第一に考えながら生きています。IBSの人は、こう意識することが何よりも大事ですというのを、何かの動画で拝見しました。
この記事は
♪僕が死のうと思ったのは/中島美嘉
を聞いて自分がこういう状況であったことを思い出して書きました。作詞はamazarashiのボーカルの方なのですね。
共感できる歌詞であると、同じ人がいるんだと救われるので、もし死にたいと思ってしまう人がいればおすすめします。
IBSの方へ。症状を克服した身として書かせてください。
学校、職場には様々な人がいます。心ない人に傷つかないでください。そんな人の何倍もあなたは尊い人物です。できるなら環境を変えてください。希望を持って、生きてください。