Seize the day

国際協力活動、勉強記録、トライしてみたいこと等々日記的に記録していく予定。

大人のドラマ/OLIVE KITTERIDGE

 

なんでも安易に進んでいかない展開が面白い、オリーブキタリッジ!

2014年の作品ですね。

 

最初は暇つぶしに流し見しようと思って見始めた作品でしたが、ハマってどんどん見ちゃいました。

 

この作品は実世界の「そんな簡単じゃないよねー」をたくさん感じさせてくれる作品でした。

そんな、魅力を二つご紹介したいと思います!

(作品内容含む)

 

point1:登場人物にはそれぞれ悩む部分があります。

 

仕事、家庭全て順風満帆に思えるが、鬱の家系で人々に誤解を与えやすいオリーブ。

彼自身優しく愛されるが、気難しく気性が激しい妻をもつヘンリー。

ニューヨークで開業医になるが、母からの遺伝で幻覚症状があり自殺願望をもつケヴィン。

おちゃめでかわいい女の子で人生で最高の幸せを手に入れるが、最愛の夫を亡くすデニース。

 

各々の複雑な人生が見えます。人間には多面的な部分があって、一つで表せるものではないですよね…

それをしっかり伝えてくれるドラマ。気分が落ち込んでる時に、「羨望の的のあの人も、何か悩みが(今まで、これからでも)当たり前にあるだろう」と心を落ち着かせてくれると思います!

オープニングの曲の重厚感も好きです。落ち込んでいる時には、このくらい暗めなものが逆に効くんじゃないかな…

 

point2:簡単に進まないストーリー展開!

ep1では、バレンタイン、ヘンリーがキタリッジに花を渡すシーンがありますが、キタリッジはすぐに捨ててしまいます。

二人に愛はないのかと思いますが、ベッドシーンもあるんですよね…

突如出てくるので驚いて誰と誰なのか三回くらい巻き戻さないと理解できませんでした。

 

こういう人間関係の微妙〜で「え、嫌いなんじゃなかったの?」的な、理解できないこと、自分の周りにもあるなーと思います。

 

ヘンリー&デニース、キタリッジ&同僚(名前忘れちゃった、、)の関係性も本当に微妙なものでした。

絶対浮気しちゃうわー、と思ってみていましたが、そう簡単にもならないんですよね。

また、ヘンリーのデニースに対する思いは、娘に対する愛しさだったのか、私にはわかりませんでした。

 

この関係性が、リアルを感じて面白かったです。関係性がコロコロ変わることはありませんが、周囲の人の生死や病院強盗、結婚離婚といろいろなことが起こります。

 

好きなのが、ep2のクリストファの結婚のシーンです。あのキタリッジは愛すべきものでした。好きなものは好き、嫌いなものは嫌いと言えるキタリッジ、気持ち良くてたまらないです。

可哀想になることが多々あるヘンリーでしたが、きっとそういう部分が好きだったんだろうと思います。

 

 

全4話、各45分を通じて、キタリッジみたいな人は生きにくく、周囲にいても面倒だと思います。でも、キタリッジの根底にある優しさ正しさは、人間関係を円滑に済ませようとしている人よりも評価されるべきものだと思いました。

 

また、キタリッジには身内に素直になれないところがあります。人のせいにしたり、無理を言ったり…醜い部分もあります。

 

こういった、キタリッジな部分って誰にでもあると思うんですよね。私も、ミニキタリッジ心に潜ませているな、というのが見た後の一番の感想でした。。

 

アマゾンプライムの評価にもありましたが、本当にこれは『良質な大人のドラマ』。

 

主人公キタリッジ演じるフランシス・マクドーマンドは常に口角を上げることなく、キタリッジの気難しさを演じ上げていました。

 

シンとした気分になりたいとき、人間関係に疲れたとき、イギリスの田舎の風景を楽しみたいときに、部屋を真っ暗にしてみるのがおすすめです!

 

今日はこんなところで、おやすみなさい🌙